うちのカンナさん、以前はあまり草むらを歩かせていなかったのですが、今年から公園の草むらの中をたくさん歩いています。
そのため、マダニやノミもたくさんつくだろうと思いまして、ノミダニ駆除薬のネクスガードを食べさせることにしました。
この薬にはフィラリア症の予防にもなるネクストガードスペクトラというものもあります。
一般的にノミダニの薬を与える期間は3月~12月頃までと言われています。
ただし、最近は温暖化や室内飼いでノミダニが住む暖かい場所にいることが多いため、期間が少しづつ延びているそうですね。
今日は、このネクスガードとネクストガードスペクトラについてご紹介してみたいと思います。
ネクスガードは美味しく食べれるノミダニ薬
ノミマダニに効く薬といえば、以前はフロントラインプラスだったそうなのですが、昨年から食べるチュアブルタイプのお薬が出ています。
ネクスガードという製品です。
フロントラインプラスがスポットオンタイプで、肌に直接薬液を垂らすタイプだったのに対して、ネクスガードはドッグフードみたいに食べさせることができます。
従来からのフロントラインプラスもまだまだ人気があるみたいですが、動物病院に行くとネクスガードが処方されるはずです。
ネクスガードの特徴
ネクスガードは見た目や匂いもまさにドッグフードで、薬を飲ませづらいわんちゃんでも簡単に食べさせることができます。
もしネクスガードを食べないワンちゃんの場合でも、このフード型であればいつも食べているフードに混ぜたりすれば食べてくれるはずです。
中はこんな感じになっています。
まさにドッグフードですね。
カンナもこの味を知っていて待ちきれないのがわかります。
ネクスガードのお値段
ちなみにネクスガードの価格ですが、動物病院の明細ではこのようになっています。
1個2,525円。3ヶ月分もらったので全部で6,756円です。
結構高いと感じる人も多いかもしれません。
実はネットで逆輸入品を購入することも不可能ではありません。
しかし、ネットから買うのは絶対やめた方がいいです。
というのも、動物病院で処方してもらった方が、何か健康上の問題があったときに先生に相談出来るメリットがあります。
初めてネクスガードを使う場合は、絶対動物病院で購入することをオススメします。
ネクスガードの効果
さて、ネクスガードの特長としてはノミ・マダニを駆除する効果があります。
食べてから30分経つと効き始め、6時間以内にノミを駆除します。
フロントラインプラスが24時間かかっていたのを考えると段違いの効き目です。
マダニについては24時間以内に100%駆除。
こちらもフロントラインプラスが48時間かかっていたことを考えるとネクスガードがいかに寄生虫駆除において優れた製品かはわかります。
駆除の効果は1ヶ月の期間続きます。そのため1ヶ月に一度たべさせる必要があります。
わんちゃんもそうですが、飼い主さんの負担も減るのでフロントラインよりネクスガードの方が手軽に与えられるかと思います。
さらに最近では、フィラリア症予防の効果もあるネクスガードスペクトラという薬も発売されていて評判が高いと聞きます。
これも動物病院でお願いすれば購入することができます。ノミ・マダニ・フィラリアのすべてを一つのお薬で駆除できるので、飼い主さんにとっては嬉しいお薬。
ちなみにネクスガードは犬だけに効きます。
猫には与えないでください。猫には猫用の別の薬で「ブロードライン」という寄生虫駆除薬が販売されています。
ネクスガードのメリット
様々な効果があるネクスガードですが、それ以外のメリットとしては次のような点が上げられます。
- シャンプーの影響をうけにくい
- 皮膚が弱い犬にも大丈夫
- 外用薬が苦手なワンちゃんもOK
- 錠剤が苦手なワンちゃんも満足
カンナは皮膚病があって皮膚が弱いタイプの犬だと思います。
また、雑菌から毛が抜けるのを防ぐため1週間に1回はシャンプーをするため、肌に直接つけるタイプでは効果が半減なのです。そのためシャンプーの影響を受けにくいネクスガードはとても助かります。
なお、カンナは錠剤でもなんでも食べる食いしん坊なため、食べられるタイプでなくても大丈夫なんですが、おいしそうに食べているのでそこも満足。
ネクスガードとネクストガードスペクトラの違い
この二つの違いはフィラリア症予防効果があるかどうか、です。
ネクストガードスペクトラにはフィラリア症を含むお腹の虫全般に対する予防効果があります。
お腹の虫とは、回虫、条虫などの寄生虫を指します。
つまり、
ノミ・マダニ・フィラリア症という犬の生命を脅かす3大寄生虫が、一つのフード型お薬を食べることで駆除できるということです。
これは画期的なことです。
詳しくはネクストガードスペクトラの公式サイトをご覧ください。
ネクスガードに危険性はないのか
フロントラインプラスの時もそうですが、ノミダニ駆除薬については犬の健康被害がないのかどうなのか、様々な議論がされていますよね。
どんな仕組みでノミやマダニを退治し、どんな成分がはいっているのでしょう。
ちなみにフロントラインプラスに入っているのが農薬のフィプロニル。
ノミやゴキブリを駆除するために使われている薬品です。よくゴキブリ退治のCMで、薬を食べたゴキブリが巣に戻ってから死ぬ。それを仲間が食べてまた死ぬということでアナウンスされているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
ネクスガードはオフォキソラネルが入っています。
こちらは農薬では使用されていませんが、作用としてはフィプロニルと同じ効果でノミ・ダニを駆除します。
ネクスガードの副作用
ネクスガードのホームページを読むと、「因果関係は不明だが嘔吐がある」「皮膚の乾燥、下痢、嗜眠及び食欲不振がでる場合がある」となっています。
さて、こうして見ていくとネクスガードの副作用が気になるところですが、私の考えとしてはどんな薬にも副作用はあるということです。
とかく犬の薬のことになると狂信的に製薬メーカーや動物病院に攻撃的な主張を展開する飼い主さんがいたり、ネットで口コミを投稿する方がいます。
おそらくこういった方の主張としては、犬はしゃべれないから副作用があってもわからない、製薬会社が儲けるためにやっているなどというものかと思います。
しかし人間が飲む薬もほとんんどのもので副作用があるのです。
言葉を話せない赤ちゃんや子どもに与える薬にも副作用があります。
特に下痢や腹痛などはどんな市販薬でも多かれ少なかれ副作用として書かれているのではないでしょうか。
私たちはそれらを飲むことで様々な病気に打ち勝ち、これまで人類が経験してこなかったような長寿を享受できています。
犬や猫も同じです。ほんの十数年前まで犬の寿命は7,8年ほどでした。
それが医療の充実、薬品の開発によって今では15年生きる犬もざらにいます。
これらはフロントラインプラスやネクスガード、そしてフィラリアの薬も含有されたネクストガード・スペクトラなどが開発されたお陰なのです。
そして人間の薬も犬の薬も等しく動物実験によって開発されています。人間が生きるため、犬が生きるためにまた動物が犠牲になっていることは間違いありませんが、私たちが長生きをするというのは、他の動植物の命をいただいていくことに他なりません。
それらのことを時々考えてありがたく食事も薬もいただく。
それが薬との付き合い方だと考えています。